治療家の立ち方
先日、私の先生から空手の基本的な立ち方や突き方などを教わりました。
私の先生は子供の頃から空手をやってこられた方です。
治療者の立ち方が安定してなかったら、患者さんの状態を正確に診ることはできないのです。
たとえば、身体を触診したり動かす時も、治療者が不安定だとその状態が患者さんの身体に反映されてしまい、正確な状態が分からなくなってしまいます。
その安定した立ち方の理想的なものが、空手の立ち方なのです。
空手は動きの中でも下半身が常に安定していて、全身に意識を張り巡らさないと安定させることができません。
私は大学生の頃から居合いをやって二段まで取得しましたが、今回いかに自分の立ち方がフラフラしていたかを自覚することができました。
空手の立ち方を練習し始めてからは、以前よりも患者さんの身体の不規則な部位が分かりやすくなったのを実感しています。
これからも毎日空手の動きを練習して、患者さんの身体をより正確に分析できる立ち方を習得していきます!
姿勢について
当院では姿勢の変化を姿勢分析器などを使って診ていきます。
みなさんの姿勢は本当に様々な働きやバランスが反映されて、今の姿勢になっています。
たとえば、足裏の感覚や関節の感覚、平衡感覚や視覚、筋膜や内蔵の制限などなど、自分では意識できないたくさんの機能が反映されているんです。
ですから、姿勢に関係するものを数か所だけ改善させても、姿勢は根本的には良くならないのです。
姿勢を良くするには、身体と脳のやり取りに関係した全ての機能を総合的に良い方向へ変化させて、それらが歯車のようにスムーズに連動して働けるようにしていくことが必要になってきます。
当院の患者さんからは「姿勢を意識して生活してないのに、なんでだんだん姿勢が良くなってくるの?」と不思議がる方もたくさんいらっしゃいます。
身体と脳のやり取りに関係した全ての機能を総合的に良い方向へ変化させていくことができるので、意識しなくても自然と姿勢も良くなってくるのです。
また総合的に変化させていくことで、姿勢だけでなく体調も安定しやすくなり、活力に満ちた身体へと徐々に変化していくことができるのです。