症状について②
当院では、症状は脳と身体のやり取りがスムーズにいかなくなった状態を知らせるサインのようなものとお話ししました。
具体的に言うと、脳と身体のやり取りがギクシャクしてくると、身体の一部分が硬くなるなどで働かなくなります。
そして、働かなくなった部分を補うために、他の部位が2倍3倍と過剰に働かなければいけなくなってしまいます。
この働かない部分を補って働きすぎている部位が症状になるのです。
実際に今まで患者さんの身体を検査してきて、肩こりや腰痛などの原因は他の部位にあることがほとんどでした。
下の歯車を回している図で例えると、青色と黄色を回している2人が休んで働かなくなると、赤色の人だけで3つの歯車を回さないといけません。
この1人で働きすぎている赤色の人の状態が症状なのです。
症状だけにアプローチするということは、1人で頑張りすぎている赤い人にもっと頑張れと言っているのと同じことなのです。
それでは一時的に頑張れたとしても、またいつか限界が来ますし、無理をしている時間が長ければ長いほど問題は深くなっていきます。
当院ではまず働いていない部分(休んでいる青色と黄色の2人)を検査により的確に特定して、きちんと働けるよう調整していきます。
これにより働きすぎている部位(赤色の人)の負担が軽くなり、症状も自然と解消できる身体になることができます。
症状だけを一時的に止めたい方にとっては遠回りな治療法に聞こえるかもしれませんが、根本的な部分を整えていくことで症状が楽になるだけでなく再発も予防でき、今後何年、何十年先の人生をより充実したものにしていけるのです。
院内風景
頭の交通渋滞
脳と体のやり取りがスムーズにいかなくなり誤差動が起こると、体の不調に加えて頭の中は交通渋滞のように働きにくくなります。
1日中頭がボーッとして忘れっぽくなったり、または物事に対して過敏に反応して焦ったり、緊張することが多くなったりなど、今まで普通に出来ていた身の回りのやり取りがぎこちなくなってしまうのです。
当院では脳と体のやり取りがどの程度スムーズに働けているか、さらにはどこで誤差動が起こっているかなどを数回の検査により特定していきます。
検査を行い正確に状態を把握することで、安全で確実に良くしていける調整が行えるのです。
当院の患者さんの中には、急な物事に対して余裕をもって対応できるようになった方や周りの人達とのやり取りが前より上手くできるようになってきたという方もいらっしゃいます。
症状について①
当院では、体のコリや痛みやだるさなどの症状は、疲労やストレスが体に溜まって脳と体のやり取りが上手く働けない状態を知らせるサインのようなものと考えています。
ですから、サインである症状だけをいきなり止めてしまうアプローチをしても、原因となる脳と体のやり取りの誤作動などは変わらないか更に悪化してくるため、さらなる強い症状が出現しやすくなってしまいます。
当院では、まず脳と体のやり取りが正常に働けるよう調整していき、やり取りが上手く働けるようになる過程の中でだんだん症状も楽になってくるよう促します。
こういう過程でしっかりと確実に良くしていくことで、みなさんを悩ませている症状が起こりにくく解消もしやすい体になることができます。
それにより、今後の人生でもご自分の体で悩まれることがなくなり元気に毎日を送れるようになるのです。
当院で構造鍼を受けられている患者さん達からは、こういう過程で体が良くなっていくことを実感されて、症状が単になくなるだけでなく、体調が安定して毎日を以前よりも元気に送れるようになった喜びの声を多く聞かせて頂いています。