症例 慢性的な肩こり
子供の頃から続いている慢性的な肩コリが持続的に解消された例です。
50歳代女性
高校生の頃からひどい肩コリが続いており、特に辛いときは頭痛も出現するようでした。
日常生活ではちょっとしたことでも肩に力が入って緊張しやすく、最近疲れやすさも感じてきているとのことです。
今まで鍼灸マッサージや電気療法などいろいろ受けてきたそうですが、一時的には楽になっても2~3日後には再び肩コリで辛くなってくる繰り返しだったそうです。
当院で神経検査を行うと、目の動きのぎこちなさが特徴的に出ていました。
また神経が過敏になっており、そのため身体的にも精神的にも緊張しやすい傾向にあることが考えられました。
構造鍼での調整を行い、目の動きがだんだんスムーズになってくると、それに伴い慢性的な肩コリや頭痛も徐々に緩和して、2か月後には持続的に肩コリや頭痛が解消されるようになってきました。
さらにその後、脳と身体のやり取りがスムーズになり神経の興奮性を抑えられる状態まで身体が変化してくると、仕事などで過度に緊張したり疲れたりすることが徐々に減ってきたそうで、日々の生活がずいぶん楽に送れることを自覚されているとのことです。
症状について②
当院では、症状は脳と身体のやり取りがスムーズにいかなくなった状態を知らせるサインのようなものとお話ししました。
具体的に言うと、脳と身体のやり取りがギクシャクしてくると、身体の一部分が硬くなるなどで働かなくなります。
そして、働かなくなった部分を補うために、他の部位が2倍3倍と過剰に働かなければいけなくなってしまいます。
この働かない部分を補って働きすぎている部位が症状になるのです。
実際に今まで患者さんの身体を検査してきて、肩こりや腰痛などの原因は他の部位にあることがほとんどでした。
下の歯車を回している図で例えると、青色と黄色を回している2人が休んで働かなくなると、赤色の人だけで3つの歯車を回さないといけません。
この1人で働きすぎている赤色の人の状態が症状なのです。
症状だけにアプローチするということは、1人で頑張りすぎている赤い人にもっと頑張れと言っているのと同じことなのです。
それでは一時的に頑張れたとしても、またいつか限界が来ますし、無理をしている時間が長ければ長いほど問題は深くなっていきます。
当院ではまず働いていない部分(休んでいる青色と黄色の2人)を検査により的確に特定して、きちんと働けるよう調整していきます。
これにより働きすぎている部位(赤色の人)の負担が軽くなり、症状も自然と解消できる身体になることができます。
症状だけを一時的に止めたい方にとっては遠回りな治療法に聞こえるかもしれませんが、根本的な部分を整えていくことで症状が楽になるだけでなく再発も予防でき、今後何年、何十年先の人生をより充実したものにしていけるのです。
症状について①
当院では、体のコリや痛みやだるさなどの症状は、疲労やストレスが体に溜まって脳と体のやり取りが上手く働けない状態を知らせるサインのようなものと考えています。
ですから、サインである症状だけをいきなり止めてしまうアプローチをしても、原因となる脳と体のやり取りの誤作動などは変わらないか更に悪化してくるため、さらなる強い症状が出現しやすくなってしまいます。
当院では、まず脳と体のやり取りが正常に働けるよう調整していき、やり取りが上手く働けるようになる過程の中でだんだん症状も楽になってくるよう促します。
こういう過程でしっかりと確実に良くしていくことで、みなさんを悩ませている症状が起こりにくく解消もしやすい体になることができます。
それにより、今後の人生でもご自分の体で悩まれることがなくなり元気に毎日を送れるようになるのです。
当院で構造鍼を受けられている患者さん達からは、こういう過程で体が良くなっていくことを実感されて、症状が単になくなるだけでなく、体調が安定して毎日を以前よりも元気に送れるようになった喜びの声を多く聞かせて頂いています。