症例 めまい
40代男性、運転する際にめまいがするとのことで来院されました。
状況を詳しく聞いていくと、頭を右に回してから戻す際にめまいがするようでした。
神経学的な検査をすると、目を右に動かした時にめまいが起こることが分かり、目の動きを分析すると右に動く際に一瞬止まったりギクシャクしていました。
目は周りに付いている細かい筋肉が動かしています。
そして、その細かい目の筋肉がスムーズに動くようコントロールしているのが脳なのです。
この患者さんは脳や神経の疲労があり、構造鍼でそういった疲労が回復してくると、目の動きもスムーズになり、めまいも自然と起こらなくなってきました。
このように日常生活で気にならないぐらいの些細な動きの誤作動が、長年の不調の原因となっていることはよくあります。
当院では、不調の原因となっている些細な動きの誤作動を検査により分析し、スムーズに動けるよう調整していくことで、不調や疲労が自然と回復していける身体へと近づけていきます。
症例 めまい、頭痛、耳鳴り
50代女性で、半年ほど前からめまいや頭痛や耳鳴りがひどくて来院されました。
当院へいらっしゃる前は、脳神経外科や整形外科でレントゲンやMRIなどの画像検査をされていましたが、異常なしと言われたそうです。
姿勢分析では、首の上の部分に歪みが強く見られました。また、左右の足の長さの差が大きく開いていました。
神経系の働きを分析すると、神経が過敏な状態になっており、歩行などの動きがギクシャクしていました。
初回から3回目までの調整の経過は、だんだんと神経の過敏性が治まり、歩行のギクシャクした動きがスムーズになってきました。
それに伴い、めまいや耳鳴りは起こらなくなったようです。
まだ、首の歪みや左右の足の長さの差が残っていましたが、4回目以降で徐々に歪みが解消されてくると、頭痛の起こる頻度も減ってきたようです。
通院されて2カ月が経ちますが、今では初診時の不調はほとんどなく、「肩が凝らなくなってきたし、前より疲れなくなってきたから、もっと身体を良くしたい」というご希望で通われています。
当院では、痛みや不調を一時的に止めたり感じなくさせる調整ではなく、全身の歪みや神経の状態を整えて、以前のような健康で動きやすい身体へと変化させていきます。
こうして身体が健康な状態へ近づけば近づくほど、痛みや不調も患者さん自身の力で自然と回復しやすくなります。
症例 膝の痛み
50代女性で歩くと左膝が痛くなるとのことで来院された方です。
来院される前に整形外科でレントゲンやMRIを撮っても異常はなかったそうです。
当院でも初診時に整形外科的な徒手検査を行いましたが、特に強い問題点は見られませんでした。
しかし、姿勢分析では痛みが起こる左膝がわずかに曲がっていました。
また当院の特殊なベッドでは、立っている状態の全身の歪みを観察することができるのですが、右左の足の長さの差が大きく、左膝の歪みも見られました。
初診の日は、まず構造鍼で一番問題として強かった足の調整を行いました。
それから10日後に再来院した際に姿勢分析をすると、左膝が前回よりも伸ばして立てるようになっていました。
痛みについて聞くと「10痛かったのが6ぐらいになってきた。」とのことでした。
その後も繰り返し構造鍼による調整を行っていくと、立っている時の身体の歪みが改善されるに伴い、膝の痛みもだんだん減ってきました。
5回目にはほぼ痛みが気にならなくなってきたとのことです。
今回のように、関節がわずかに歪んだ状態で立つと、身体の負担が大きくなり痛みや不調が起こりやすくなってしまいます。
立っている時の身体の歪みはご自身では自覚できない部位が多いですが、当院では自覚できない歪みの中で一番問題が大きい部位を検査で特定して改善していくことができます。
このようにして当院で姿勢が良くなると、楽に立てるようになるだけでなく、その先の歩き方もスムーズで楽に歩けるようになり、更にその先の日常生活も楽に送ることができるようになっていけます。
「楽に立てる → 楽に歩ける → 楽に生活が送れる」
立っている状態で全身の関節や筋肉が円滑に楽に動かせるようになればなるほど、痛みや不調が起こりにくい身体や、日常生活をより快適に送ることが出来る身体へと変化していけるのです。
症例 首肩のこり、頭痛
頭痛や首肩のこりがひどくて来院された方です。
検査でみると、首から肩にかけての筋肉が固くなっていて痛みが起こりやすい状態でした。
なぜこのような状態になってしまったのか、自律神経や感覚・運動の神経系の検査で調べると、この方は足の裏や関節の感覚が低下していて立っている時に上手くバランスが取れていないことが分かりました。
元々人間は、足の裏や関節の感覚や平衡感覚など内側の感覚と外側の視覚でバランスを取っているのですが、この方の場合は内側の感覚が低下して外側の視覚に多く頼らないと安定して立てない状態になっていました。
こうなると、目がとても疲れやすくなり、何もしてなくても首肩の筋肉や頭の膜組織が固くなってしまいます。
その後、何回か構造鍼による調整を行い、徐々に足の裏や関節などの感覚が復活して目が疲れにくい状態になってくると、それに伴いだんだん頭痛や首肩のこりが起こることも減ってきました。
通院されて3か月後には、これらの不調は気にならないぐらい起こらなくなり、足の感覚がより良くなったことで「前より楽に歩けるから、出かけるのが楽しみになってきた。」と話してくれています。