脳と身体のやり取り
人間の脳は、もともと全身を良い状態に保とうとして働いています。
傷ついたり不調が起こっても、それを治そうと脳が指令を出して、いろいろな細胞を働かせて修復させていきます。
たとえば、擦り傷ができても放っておいたらいつの間にか治っていたという経験があると思いますが、これも脳が勝手に指令を出して治してくれているからなのです。
当院で行う構造鍼では、この働きを分析して、脳と身体のやり取りをスムーズに働かせることに特化した方法です。
これにより患者さん自身の治癒力を最大限に発揮させて症状や不調が良くなることで、その過程を脳が覚えるため、再発しにくく持続的に症状が起こらない身体にもなれるのです。
その場しのぎで一時的に症状だけを感じなくさせる方法ではありませんが、何年後も症状や不調が起こらない元気で動きやすい身体へと着々と変わっていくことができます。
検査もより良いものに変わってきています。
季節による自律神経の変化
最近は陽射しが温かくなってきましたね。
東洋医学の二十四節気では、立春を迎えてすでに春に入っていることになります。
実際の気温はまだまだ寒くて冬のように感じますが、この二十四節気は太陽のことを言っているのです。
日照時間や日の強さなどです。
ですから、気温はまだ低くても、陽射しは春の陽射しになっているということなんです。
冬は交感神経が働きやすい季節ですが、春になると副交感神経が働きやすくなります。
その影響で、筋肉の緊張も緩み動きやすくなってきますが、今までの不摂生や無理をして溜まった疲れなどの不調が出てしまうこともあります。
季節の変わり目はなるべく体調を整えて、快適な春の生活を送れると良いですね。
当院も患者さんの自律神経が季節の変化に上手く適応して快適な生活が送れるよう、良い変化を促しています。
自律神経の分析
当院ではNSV(ノイロメーター)という自律神経測定器や神経検査などにより、患者さんの自律神経がどの程度上手く働いているのかを毎回分析しています。
特にNSVでは、自律神経の中の交感神経という神経の働きを分析することができます。
交感神経は変動しやすい神経で、変動が不安定であったり働きすぎる状態が続くと、心身共に過度に緊張しやすくなる、凝りや痛みがあちこちに起こる、内臓の働きの低下や上手く眠れなくなるなど、様々な不調を引き起こしやすくなります。
逆に交感神経の働きが鈍ってしまうと、頭がぼーっとしてコミュニケーションなどのやり取りが上手く行えなくなってくる、忘れっぽくなる、どれだけ寝ても眠い、身体のだるさが長期間続く、などの不調も起こりやすくなってしまいます。
この交感神経が適度に働ける身体になると、体調を安定させることができて、さらに生活に必要な活力が発揮しやすくなるのです。
たとえば、睡眠の質が上がる、疲れにくくなる、免疫力や集中力や記憶力などが発揮しやすくなる、精神的に安定する、コミュニケーションなどのやり取りが上手くなるなど、あらゆる面で日常生活を送りやすくなっていきます。
当院では、理論的に交感神経を安定させることができる仕組みで調整を行っており、その調整が確実に交感神経を安定させる方向へと変化させているのかをNSVや他の検査で毎回細かく分析して確認していきます。
この確認や分析により、自律神経の働きを安定させる精度の高い調整が行えるのです。
NSV(ノイロメーター)
↑調整を受けて自律神経が整ってきたグラフ
↑初診時に測定したグラフ