2月8日(月)の電話対応について
症例 偏頭痛
40代女性の症例です。
10年以上前の出産時に体調を崩されて、それ以降毎月1~2回は強い偏頭痛が起こるようになったとのこと。
ここ数ヶ月の間に偏頭痛が起こる頻度が多くなり、仕事にも支障が出てきて悩んでいたところ、知り合いから当院のことを聞いて来院されました。
お話しを詳しく聞いていくと、出産された時よりもっと若い頃から肩や首のコリがひどかったようです。
当院の検査を行うと、自律神経の交感神経が不安定で働きにくい状態になっていました。
また左右の足の長さが大きく違っており、かなり昔から違いがあったようでした。
更に神経検査を行うと、自律神経をコントロールしている脳自体も疲労が溜まり、ご自分の力では疲労を解消しにくい状態になっていると考えられました。
これらの結果を話して、思い当たることはないかお聞きすると、以前から全身の力が抜けずに固まってるような感じがあったり、時折頭がぼ~っとすることがあるなど自覚されていました。
構造鍼による身体の調整を開始して5回目、左右の足の長さが均等になってきて、それに伴い脳の疲労を患者さん自身の力でだんだん解消出来るようになってきました。
それ以降、脳の疲労が徐々に解消されて、しっかりと休めるようになってくると、肩や首のコリが持続的に楽になってきて偏頭痛が起こる頻度もだんだん減ってきたようでした。
治療を開始して3ヶ月が経った頃には、偏頭痛の心配をすることがなくなり、以前よりも集中力が高まり効率的に仕事や家事が出来るようになってきたと話してくれました。
偏頭痛は自律神経の中の交感神経の不安定さにより引き起こされることが多くあります。
当院の構造鍼では以前の元気だった頃のように、脳の疲労が自然と解消できて自律神経が安定する身体へと戻していくことも得意としています。
習慣化される姿勢
当院では、姿勢が持続的に良くなる方が多くいらっしゃいます。
これは、当院で行う構造鍼が全身の感覚を正常な状態に戻すことに特化しているからなのです。
本来、脳は心地良い状態や楽な状態を好み、その状態を覚えやすい性質があります。
たとえば、前かがみの歪んだ姿勢が長年続くと、前かがみの姿勢が習慣化されて違和感がなくなり、脳はそれを楽な姿勢と記憶してしまいます。
この前かがみの姿勢を背中を伸ばして正しい姿勢に戻したとしても、背中の筋肉が緊張していて辛い姿勢として違和感が出てしまいます。
そうなると、脳は元の前かがみの方が楽なので、正しい姿勢から歪んだ姿勢にまた戻っていってしまうのです。
当院では、まず全身のズレてしまった感覚を正常な状態に戻して、正しい姿勢が楽で心地良いことを脳に思い出させていきます。
こうやって感覚を徐々に修正させていくことで、自然と姿勢が良くなり、脳が持続的に心地良い正しい姿勢を維持しようと働き出すのです。
膝関節の変形や硬さ
当院では、立っていても膝が伸びきらなかったり、O脚であったり、X脚であったり、様々な膝の形をした方々も診させて頂いています。
構造鍼を学んで実践する以前の私は、これら膝の関節の変形は骨自体の変形によるものが強く影響しているから、良くて現状維持と思っていました。
ですが、構造鍼で膜の調整をしていくと、伸びきらない膝が伸びてきたり、O脚やX脚の膝がだんだん真っ直ぐになってくる患者さんの変化を多く見ることができています。
もちろん、それに伴って痛みなどの症状も持続的に緩和してくる方がほとんどです。
こういった体験を通して、やはり関節や骨自体の変形の始まりは、関節を固定している膜や筋肉の内側と外側や前後左右の張力のアンバランスがきっかけなんだなと実感するようになりました。
骨自体の形が変形してしまったものは、当院の膜の調整では難しいと思いますが、関節まわりの膜の張力を均等に調整することで良くなる方は世の中たくさんいらっしゃると思います。
さらに構造鍼により膜の張力のバランスが良くなるほど、全身の関節もどんどん動かしやすくなってくるため、その後何十年先の関節の変形の予防もできて、健康な状態を保つことに本当に強いんだなと実感しています。