自律神経の分析
当院ではNSV(ノイロメーター)という自律神経測定器や神経検査などにより、患者さんの自律神経がどの程度上手く働いているのかを毎回分析しています。
特にNSVでは、自律神経の中の交感神経という神経の働きを分析することができます。
交感神経は変動しやすい神経で、変動が不安定であったり働きすぎる状態が続くと、心身共に過度に緊張しやすくなる、凝りや痛みがあちこちに起こる、内臓の働きの低下や上手く眠れなくなるなど、様々な不調を引き起こしやすくなります。
逆に交感神経の働きが鈍ってしまうと、頭がぼーっとしてコミュニケーションなどのやり取りが上手く行えなくなってくる、忘れっぽくなる、どれだけ寝ても眠い、身体のだるさが長期間続く、などの不調も起こりやすくなってしまいます。
この交感神経が適度に働ける身体になると、体調を安定させることができて、さらに生活に必要な活力が発揮しやすくなるのです。
たとえば、睡眠の質が上がる、疲れにくくなる、免疫力や集中力や記憶力などが発揮しやすくなる、精神的に安定する、コミュニケーションなどのやり取りが上手くなるなど、あらゆる面で日常生活を送りやすくなっていきます。
当院では、理論的に交感神経を安定させることができる仕組みで調整を行っており、その調整が確実に交感神経を安定させる方向へと変化させているのかをNSVや他の検査で毎回細かく分析して確認していきます。
この確認や分析により、自律神経の働きを安定させる精度の高い調整が行えるのです。
NSV(ノイロメーター)
↑調整を受けて自律神経が整ってきたグラフ
↑初診時に測定したグラフ
目的意識を明確に
2月8日(月)の電話対応について
症例 偏頭痛
40代女性の症例です。
10年以上前の出産時に体調を崩されて、それ以降毎月1~2回は強い偏頭痛が起こるようになったとのこと。
ここ数ヶ月の間に偏頭痛が起こる頻度が多くなり、仕事にも支障が出てきて悩んでいたところ、知り合いから当院のことを聞いて来院されました。
お話しを詳しく聞いていくと、出産された時よりもっと若い頃から肩や首のコリがひどかったようです。
当院の検査を行うと、自律神経の交感神経が不安定で働きにくい状態になっていました。
また左右の足の長さが大きく違っており、かなり昔から違いがあったようでした。
更に神経検査を行うと、自律神経をコントロールしている脳自体も疲労が溜まり、ご自分の力では疲労を解消しにくい状態になっていると考えられました。
これらの結果を話して、思い当たることはないかお聞きすると、以前から全身の力が抜けずに固まってるような感じがあったり、時折頭がぼ~っとすることがあるなど自覚されていました。
構造鍼による身体の調整を開始して5回目、左右の足の長さが均等になってきて、それに伴い脳の疲労を患者さん自身の力でだんだん解消出来るようになってきました。
それ以降、脳の疲労が徐々に解消されて、しっかりと休めるようになってくると、肩や首のコリが持続的に楽になってきて偏頭痛が起こる頻度もだんだん減ってきたようでした。
治療を開始して3ヶ月が経った頃には、偏頭痛の心配をすることがなくなり、以前よりも集中力が高まり効率的に仕事や家事が出来るようになってきたと話してくれました。
偏頭痛は自律神経の中の交感神経の不安定さにより引き起こされることが多くあります。
当院の構造鍼では以前の元気だった頃のように、脳の疲労が自然と解消できて自律神経が安定する身体へと戻していくことも得意としています。
習慣化される姿勢
当院では、姿勢が持続的に良くなる方が多くいらっしゃいます。
これは、当院で行う構造鍼が全身の感覚を正常な状態に戻すことに特化しているからなのです。
本来、脳は心地良い状態や楽な状態を好み、その状態を覚えやすい性質があります。
たとえば、前かがみの歪んだ姿勢が長年続くと、前かがみの姿勢が習慣化されて違和感がなくなり、脳はそれを楽な姿勢と記憶してしまいます。
この前かがみの姿勢を背中を伸ばして正しい姿勢に戻したとしても、背中の筋肉が緊張していて辛い姿勢として違和感が出てしまいます。
そうなると、脳は元の前かがみの方が楽なので、正しい姿勢から歪んだ姿勢にまた戻っていってしまうのです。
当院では、まず全身のズレてしまった感覚を正常な状態に戻して、正しい姿勢が楽で心地良いことを脳に思い出させていきます。
こうやって感覚を徐々に修正させていくことで、自然と姿勢が良くなり、脳が持続的に心地良い正しい姿勢を維持しようと働き出すのです。






